建設現場の花形として活躍している鳶ですが、職場環境も、仕事内容も厳しい職種の一つだと思います。 だからこそプライドとやりがいを持って仕事をまっとうされている方が多いのだと思います。
「義理と人情とやせ我慢」この言葉は一見、華やかに見える鳶のことを違う角度から捉え表現した言葉です。 そこには華やかに見えても陰ながら地味な努力を重ねている我慢強い鳶の姿があります。 江戸期より、そんな勇み足の男たちのことを称して「鳶」と呼んでいました。
現在の建設業で「鳶」と呼ばれていることへのプライドを持ちながら、品位や節度を持ち、ご縁を頂いた方々にはファンになっていただける、ものつくりマスターを目指してほしいと願っています。
そして値打ちのある人として、大いに輝いていただきたい。 火消しを通じて町と一緒に作り上げた勇み足の鳶たちが、鳶のルーツであることを知っておいてください。 今、私たちの世界はめまぐるしく変化してます。
勇み足の鳶。この町を火消しとして守り抜いてきた鳶。 未来の町つくりを通してはばたく未来をつくり、一緒にさらなる進化を目差していければと思います。
出典:国立国会図書館ウェブサイト(https://dl.ndl.go.jp/pid/1304101)