株式会社鳶髙橋ではWOWOW開局30周年記念 連続ドラマW 『華麗なる一族』の門松制作を担当しました。

時代背景は、1960年代の高度経済成長真っ只中の神戸。門松を作成する上で考慮しないといけないのは、関東と関西の違い。使っている素材は基本的に一緒ですが、飾り方や作り方が異なるのです。

基本的に門松やお正月飾りは、「松の内」と呼ばれる期間中につけています。主に関東は1月7日まで、関西は1月15日までとされています。
関東地方の門松は竹を3本にまとめ、その周りに若松を配置、「わら」で一周まくのが一般的です。
一方、関西地方は全面に葉牡丹、梅老木や南天、熊笹にユズリハを添えて「竹」で巻くスタイルがよく見られます。

また、松の切り方にも違いがあります。関東は竹の節目にそって断面を切る「節止め」という作り方が多く、関西は竹を斜めに切り落とす「そぎ切り」が多くなっています。

関西に多い「そぎ切り」
関東に多い「節止め」

昔は「そぎ切り」の門松を飾る家は武士や侍の家が多く、飾りつけも華やかなものが多くみられました。「節止め」の門松を飾る家は、農民や庶民が多く、身分を意識した武相応な生活が広がっていたのです。

今回は神戸に籍を構える大手銀行に飾る門松の制作でしたので、時代背景や文化を考え、大きさも立派なビルに劣らない門松を「そぎ切り」で作成させていただきました。

門松はもしかすると大道具さんでも見様見真似で作れるものかもしれません。しかし、映像技術が上がり4K映像になると細部も映像に映りこみます。制作者さんは細部にもこだわりたいという想いを胸に鳶髙橋にお声がけくださいました。制作者さんの想い、作品を共に作るという使命感からも、竹の切り出しから縄の結い方にもこだわりをもって納品をさえていただきました。

鳶髙橋が作成した門松
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