大正・昭和の廃材が令和によみがえるインスタアカウントがOPEN

大正や昭和の時代に使われた古材はどれも趣があり、最新技術を持っても再現できない深い味わいがあります。一方で、建物を解体すると多くの場合、古材は廃材となり焼却処分となってしまいます。築いてきた文化を失うだけでなく、二酸化酸素(CO2)排出による環境破壊に繋がります。

「古材の楽屋(kozai_no_gakuya)」アカウントでは、解体現場から出てきた古材や当時使われていた様子を解説しています。古材の風合いを写真で楽しむのもよし、建築やリフォームにどう取り入れたらよいか想像を楽しむのもよし、活用したい場合は株式会社鳶髙橋が施工担当もできるため相談が可能です。

現代家屋に古材が組み込まれ、新たにデビューするまでの控え室として「古材の楽屋」と名付けました。

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生かせば芸術、捨てれば東京ドーム177個分※のCO2に

解体現場で出た古材は廃材として扱われ、多くの場合チップ化など燃料として利用されます。重油の代替燃料とした場合には43万tの二酸化酸素(CO2)が排出されるため、東京ドーム約177個分の二酸化酸素(CO2)が排出される計算になります。古材の活用は、現代家屋にデザイン性を与えるだけでなく、ゴミ(廃材)の焼却量を減らすことができるため、二酸化炭素排出量を削減し、カーボンニュートラルへの貢献に繋がります。

※出展:環境省「参考資料1 今後の方向性と中間的整理(案)参考資料」 https://www.env.go.jp/council/former2013/03haiki/y0317-05/ref01-3.pdf

鳶髙橋での廃材活用事例(長野県千曲市「昭和の寅や」)

戸板として用いられる建具を横にして光を取り込む窓として採用しました。

工事中の様子。光を取り込み、情景と室内をつなぐ役割としてデザインしました。

古民家の梁で使われていた欅(けやき)の原木を利用した腰掛です。目の前の公園をながめながら自然と軒先で腰を掛け雑談ができ、木の暖かみを座りながら感じることができるひとつの交流の場としました。

皆さんも「古材の楽屋」で表舞台に立つ日を待つ古材たちを楽しんでもらえたら幸いです。

https://www.instagram.com/kozai_no_gakuya/

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