萬屋ビルヂング
























背景
古くから長野県千曲市で町を見守ってきた旧ホテルが、新たな交流拠点として生まれかわりました。「食べて、働いて、遊んで。つながって。幸せはじまる喜び処」をブランドコンセプトに据え、地域に都市型ビジネスやイノベーションを創出する空間を設計。千曲の地が持つ温かな地域コミュニティと融合したプロジェクトが幕を開けました。 構想の核となったのは「幸福度の高い働き方」の実現です。そのため、旧ホテルの躯体を活かしながら、革新的な機能と伝統的な和の空間を融合させ、交流、食事、マインドフルネス、働きやすい環境が揃うための装置をデザインしました。
設計・施工時のポイント
<革新的なワーク環境とウェルビーイング>
サテライトオフィスには、WPA3-A対応の高速Wi-Fi環境を整備。さらに、落合陽一氏のピクシーダストテクノロジーズ社が開発した吸音パネルを共有ルームへ導入しました。これにより、オンライン会議のハウリングを防ぎ、高い集中力を維持できるよう設計されています。
また、サウナカルチャーの牽引者が設計した本格的な手作り薪サウナ「ゼロイチ」を導入しました。サウナ後のリラックス空間としてルーフトップバルコニーとテラスを完備。ビル3階でありながら、星空を眺められる半屋外のような開放的な空間を創出しています。
<多様な交流と循環を生むラウンジ>
レストランカフェ、和室(月の間・星の間)、シェアキッチンを備えたアマテラスラウンジは、ディスカッション、展示、イベントなど多様な活用を可能です。イノベーション創出を促すため、利用者のアイデアに合わせて自由にアレンジできる、柔軟で刺激的なコミュニティスペースとなっています。
全ての要素が相互に作用し、空間内で活発な循環が生まれる設計となっています。
施工:株式会社鳶髙橋
所在地:長野県千曲市
竣工:2025.2
所在地:長野県千曲市
竣工:2025.2