背景

昭和36年ごろに「旅館相生」として開業した、温泉街にある旅館が「ゲストハウス旅館相生」としてリニューアルしました。「当時の旅人を癒やした昭和ならではの安心感を提供したい」というオーナーの想いに共感し、この度施工を担当させていただきました。昭和の面影に感じる温かみや安心感を残しながら、モダンな建築技法を取り入れた結果、自分と向き合いたくなるような不思議な空間ができあがりました。

設計・施工時のポイント

既存構造や設備を積極的に活用することで、長年お客様を癒してきた空気感を残せるように工夫しました。例えば、竹細工やドアの格子といった、現在では再現が難しいほど精工な技術が詰まった設備は修復しながら活用しています。室内は黄色い壁紙といったモダンな印象を与える配色を組み合わせて、洗練されながらも落ち着いた空間を演出しています。施工チーム全員が施主の想いに答え技術を集結させた結果「ゲストハウス旅館相生」は、泊まる、知る、静まるなど、訪れる人々に様々な体験を提供できる、時間を旅できるような空間となりました。

施工:鳶髙橋/酒井建築/アンドウ電気/リフォームコセキ
所在地: 長野県千曲市上山田温泉2丁目12−13
タイプ:リニューアル
延床面積:350㎡
竣工:2024.2
高橋慎治/建築デザイン監修・景観設計

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